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島根県立農林大学校

岩谷隼汰 就農先×卒業生インタビュー

現場での経験を重ね、3年後に独立。現在は自身の農場を運営しています。

卒業生data

name

岩谷隼汰

hometown

島根県出雲市出身

graduation

平成29年度 果樹専攻卒業

workspace

ぶどう屋

岩谷隼汰

卒業生インタビュー

Q

就農の経緯と現在の経営内容を教えてください。

A

中学校・高校と親戚のぶどう農家さんのところでバイトさせてもらって、自分の持つ技術で生計を立てていけると感じたのがきっかけで、自営就農を目指すために農大へ進学しました。
農大を卒業後、農業法人に3年間勤務しながら修行を積み、独立しました。現在は自営就農5年目でぶどう(シャインマスカット)を40a経営しています。

Q

農大に在学してよかったことは何ですか。

A

農大の先生は、最初から全てを教えてくれるのではなくて、生徒自ら主体的に考えてやることを大切にされていました。
作業1つ1つにおいても、何のためにするのかを理解しながら学べたのは、今の経営につながっています。
また、自営就農する前は不安があったのですが、農大在学時の農留(3週間程度の短期農家研修)で研修に行かせてもらった農家さんと繋がりができ、栽培や経営の面からアドバイスをもらったり、逆に、僕らのような若い世代しか持っていない情報を伝えたり、お互い助け合う関係性になっています。

Q

就農して苦労することは何ですか。

A

ビニールハウスの中で作業するので、暑さとの戦いと、腰をかがみながら作業をし続けなければならないことです。また、暑さの影響でぶどうの房が痛んで品質が落ち、それが収入に直結するため、プレッシャーを感じることもあります。

Q

農大時代と現在とで、何か大きく意識が変わったことはありますか。

A

農大時代は、ぶどうを作るための技術を学ぶことに夢中で、お金に関しての意識は低かったのですが、今はもう子どもが産まれて家族ができて、生活費と経営経費でどのぐらい稼がないといけないということが見えてきています。天候などの影響で売り上げに変動はあるのですが、なるべくそれを抑えられるように頑張っているところです。

Q

自営就農やぶどう栽培の魅力はどのように感じますか。

A

忙しいシーズンは休みが無いですが、冬場は割と余裕があります。1ヶ月ぐらい休みをまとめて取って、家族サービスに時間を当てたりできるのが良いかなと思います。子どもの体調が悪かったりした時も、会社員よりも休みの融通が利きやすいですし。あとは、木の形を整えて芽が出て、ブドウの房も数センチだった状態から、皆さんが想像するぐらい大きくなるまで、1から手間をかけて大事にして育て、それがしっかりとした売り物になって、消費者の方から「美味しい」っていう感想を直接もらえるというのが魅力かなと思います。

Q

今後の目標はありますか。

A

今の経営面積では、多分収入的にも限界が出てくると思うので、従業員を雇いながら法人化して、面積を拡大しつつも品質を下げずに管理していきたいというビジョンはあります。

Q

農業に興味のある方へメッセージをお願いします。

A

農業に興味ある方は、農大でたくさん勉強してぜひ就農してほしいです。
今、産地では若手がものすごく少ないので、その若い力で盛り上げていけたらなと思っています。ぜひ頑張りましょう!

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